★自分のものじゃない荷物はおろそう
気づかないうちに、人はたくさんのものを抱えている気がします。
「こうしなければいけない」
「ちゃんとしなければ」
「もっと頑張らないと」
「こう思われるかもしれない」
それが自分の考えだと思っていたのに、よく見てみると、誰かが言っていた言葉だったり、いつの間にか信じ込んでいたものだったりすることがあります。
長く持ち続けていると、それが自分の考えみたいになってしまうから、不思議です。
でも、ふと空を見上げたり、
綺麗な花がそっと咲いているのをぼんやり見ていたり、
窓から差し込む光を、何も考えずに眺めている時があります。

そんな時間って、何かを「考えている」わけじゃないのに、少し心が軽くなっていたりします。
答えを探しているわけでもないのに、気づいたら呼吸が深くなっていたりする。
たぶん、そういう時間は何かを足している時間じゃなくて、少しずつ自分にとっていらないものが手放されていく時間なのかもしれません。
自分のものじゃなかった荷物を下ろしている時間。
思い込みや観念。
いつの間にか背負っていた誰かの期待。
心に残る、誰かの言葉。
そういうものが少しずつ外れていくと、心の奥にいた自分が、静かに顔を出すことがあります。
本当の自分を探そうとすると、今とは違う場所へ行かなければいけない気がすることがあります。
何かを学んで、何かを身につけて、変わらなければいけないような気持ちになることもあります。
でも、本当は逆なのかもしれません。
身につけるのではなくて、
余計なものを脱いでいくこと。
最初からそこにいた自分に、
戻っていくこと。
何も考えない時間は、ただぼーっとしているだけの意味のない時間ではなく、
見えないけれど少しずつ、自分の心を元の場所へ戻してくれている大切な時間。
もし今、なんとなく重たいものを感じているなら、
それは、自分の荷物ではないものまで、一生懸命持ち続けているだけなのかもしれません。

空を見上げたくなったり、道端の小さな花に目が止まったなら、その瞬間を大切にしてみてはいかがでしょうか。
何も変わらないように見えても、そんな時間が少しずつ心を元の場所へ戻してくれることがあります。
重い荷物を少しだけ下ろしてみた時、案外、心は軽くなり、もっと自分らしく歩けるのかもしれませんね。
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