はじめに

日々の暮らしの中で、「こうしてみたい」「こうなれたらいいな」と思うことがあっても、どこかで「でも、やっぱり難しいかもしれない」と感じてしまうことはないでしょうか。

今回は、そんな気持ちの奥にある「疑い」という感情に目を向けて、心の中を見つめてみたいと思います。

「疑い」は心にかけるフタ

幸せの種のようなエネルギーを、疑いが押し込めてしまう

ある時ふっと湧き上がってきたアイデア、意欲、やる気、発見、好奇心…。喜びや、ふと感じるワクワクした気持ちは、魂からの声ともいえる大切な感覚です。

「うれしい」「楽しい」と感じられる瞬間には、迷いも疑いもありません。

それは、心が本当の自分と繋がっている証拠です。

夢や希望、喜びの小さな種が芽生え、軽やかに開き、広がる力を持ちはじめます。

けれど、疑いがそこに重なると、そのエネルギーは押しとどめられてしまいます。

「疑い」は、心の動きにそっとフタをするような働きを持っています。

もし、そのフタに気づき、やさしく外すことができたなら、私たちの意識は自然と幸せな方向に導かれ、エネルギーもどんどん拡大していくのです。

思考が現実をつくる

「疑い」は、その現実を引き寄せる

人は、心の中に疑いを持つと、それが正しかったと確認できるような出来事を、無意識に探し始める傾向があります。

「やっぱり思った通りだ」「やっぱりうまくいかなかった」と感じられる場面に、自然と目が向いてしまうのです。

そのため、本当はなりたくないその現実を、自分の思考によって引き寄せてしまうのです。

ネガティブな思考の流れは、本来の自分の感覚から少しずつ離れてしまうことにもつながります。

だからこそ、大切にしたいのは「なりたい自分の姿や、手に入れたい願いを明確にして、あとは静かにゆだねていく」こと。

疑うよりも、素直な自分の気持ちを信じてみる。そんな意識の持ち方が、願いの実現を近づけてくれるのかもしれません。

願望現実の一例（フードコート）

「願い」を注文したら、あとは楽しみに待つだけ

ちょっと面白いたとえ話をひとつ。

フードコートでごはんを注文するときの流れを思い出してみてください。

これは、願望が現実になるプロセスとよく似ています。

1. 食べたいメニューを選んで注文する（＝願いを明確にする）
   
   

2. 料理ができるのをワクワクして待つ（＝願いを忘れるくらいに、今を心地良く過ごす）
   
   

3. 呼び出しブザーが鳴る（＝直感やインスピレーションを受け取る）
   
   

4. 自分で料理を取りに行く（＝行動することで願いが叶う）

この流れの中で、たとえば「ちゃんと注文通りの料理が出てくるかな？」と疑うことはないと思います。

それは、支払いも済ませ、安心して待っているからです。

それと同じように、願望実現も、やることをやったあとは「きっと届く（叶う）」と信じて、焦らず、心軽やかに今を楽しんで過ごしていればいいのです。

これが自然な引き寄せを生む鍵になり、気づいたら願いが叶うという現実を体験することになるのです。
（もしかしたら、願っていたことすら忘れて、その喜びを体験しているかもしれません。）

信じる力が未来をつくる

自分自身と、見えない存在への信頼

料理をつくってくれるコックさんの顔は見えないけれど、注文したものをちゃんと用意してくれる人がいる──

それと同じように、私たちの願いもまた、目には見えない存在が、サポートしてくれているのかもしれません。

大切なのは、疑うことなく、「信じて待つ」こと。（待つ…と言うよりも、忘れるくらい今に集中して、今を楽しむこと。）

疑いさえなければ、人生はもっとシンプルに楽に流れていくのです。

おわりに
〜疑いを手放して、光を手にする〜

「叶えたいけれど、ほんとうに大丈夫かな…」

そんな思いが浮かんでくることがあったとしても、それ自体は自然なことです。

ただ、その疑いにずっとフォーカスするより、「きっと、タイミングがくる」と自分を信じてみることで、心は少し軽くなっていくように感じます。

願いは、ゆっくりと準備が整い、知らせが届いたとき、自分の行動によって形になっていきます。

フードコートの例で言うと、メニューや写真を見た時に、「これ美味しそう」と思い、「これにしよう！」と決め、注文し、それが目の前に届くような状態。

願いを叶えるプロセスも、この流れに似ているような気がします。

自分の中に疑いの気持ちがあることに気づいた時は、そっと手放し、それ以上に、叶った時の幸せなイメージを思い描き続けます。（目の前の美味しいご飯を食べている時の、至福の感情を思い浮かべるように…）

焦らず、信じて、受け取る準備をしながら過ごすことで、結果として、光のような幸せが、自然に運ばれてきます。これが宇宙の法則です。

そして、チャンスに気づいたとき、その光を自分の手で取りにいく、それが願望実現のプロセスです。

未来の幸せを手にいれるのは、今の自分です。ぜひ、疑いを手放して、望む願いを現実にしていきましょう。

今日もあなたの心に、やさしく幸せな光が届きますように⭐️

風のひとり言★

「本当に望む未来を、やさしく信じていいんだよ」と背中を押してくれるような本があります。

ウェイン・W・ダイアー博士の『準備が整った人に、奇跡はやってくる』（訳：渡部昇一）という本です。

心の準備が整ったとき、人生には想像を超えるような変化が訪れる――そんなことを教えてくれる、あたたかいメッセージが詰まっています。

いつも手もとに置き、何度も見返している、私の中でベスト10に入る本です。

お読みいただきありがとうございます
あなたとのご縁に感謝します⭐️

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