☆期待しないことで得られる本当の信頼
私たちは日常の中で、無意識に「期待」を持ち、相手や状況がその期待に応えてくれることを望んでいます。ですが、この「期待」が実は、私たち自身の心の中で不安や不満、時には怒りを生み出す原因となっていることに気づいているでしょうか?
期待は人をコントロールしようとしているということ
期待とは、相手や状況を自分の思う通りに動かしたいという欲求から生まれるものです。期待をすることで、私たちは無意識に相手にプレッシャーをかけ、相手を自分の思うようにコントロールしようとしているのです。ですが、現実的に考えてみれば、相手がその通りに動くわけではありません。人はそれぞれ違う価値観や考えを持っており、期待通りにはいかないのが当然なのです。
期待どおりにならない理由
「裏切られた」と思うのは、相手が自分の思い通りに応えてくれないときに感じるものです。しかし、この「裏切り」という感情の根本にあるのは、実は自分の期待通りにならなかったことへの腹立ちです。相手が悪いのではなく、私たちが自分の期待通りに物事が進まなかったことに対して腹を立てているのです。
もし、自分自身も誰かの期待通りに動けないことがあるとしたら、相手も同じように自分が期待する通りには動けないのだということを理解しなければなりません。私たちは、期待してもそれが必ずしもかなうわけではないという現実を受け入れることが必要です。
期待しないことは信頼につながる
信頼とは期待を超えるもの
本当に相手を信頼しているのであれば、相手が自分の思い通りに動かなかったとしても、怒りや不満の気持ちは湧いてこないはずです。
予想外の出来事が起きても、それをそのまま受け入れることができる心の余裕が、信頼には必要です。
信頼とは、相手を尊重し、無理に期待や要求をするのではなく、相手のそのままを受け入れることです。
信頼することと、相手の言う通りに動くこと、または我慢することは全く異なります。
信頼は、押し付け合いではなく、お互いの違いを尊重することから生まれます。
期待しないことで得られる心の平和
私たちは期待することで、無意識に不安や不満を抱えてしまいます。過度な期待は、思い通りにならなかったときに「裏切られた」と感じる原因にもなります。
しかし、期待を手放せば、そうした感情に振り回されることはありません。
「私は〇〇してほしかった。でもそうならなかった」
現実はそれだけのことです。
その事実に執着せず、次に何をすべきかを考え始めることで、不満や怒りから距離を置くことができます。
自分に思いや考えがあるように、相手にも相手の考えがあると理解し尊重できれば、期待どおりでない現状も自然と受け入れられ、次の行動へと心を向ける余裕が生まれるのです。
期待は依存、信頼は自立
期待するということは、どこかで相手に依存している証です。
心が自立していれば、「こうしてほしい」「こうでなければならない」といった期待は必要ありません。
相手がどうであれ、すべての選択は自分が決めたことだと捉えることで、心の中で納得できるようになります。これが自立した考え方です。
相手の言動に左右されるのではなく、自分の軸で行動できるようになると、期待はやがて信頼に変わり、感謝へとつながっていきます。
その結果、より深く安定した信頼関係が築けるのです。
まとめ
信頼関係は、期待をしないことから始まります。期待を持たず、相手をそのまま受け入れ、尊重することで、私たちの心は軽くなり、真の信頼を築くことができるのです。期待しないことで、相手に依存することがなくなり、心が自立することで、心地よい関係性を築くことができるのです。
最後に、あなたの周りの人との関係について少し考えてみませんか?
もし、期待を手放してみたら、どんな風に感じるでしょうか。
きっと、あなたの視点が変わると、今までとは全くちがって見えるかもしれませんね…。
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